どうも酢です。
これまでライドの際、相互の連絡を取ろうとトランシーバーアプリのzelloを使ってきましたが、起動が面倒だったり、若干の遅延が気になったりで最近ではほぼ出番はありませんでした。
そんな折、同僚とのライドの際、気がついたら一人が行方不明という事があり(原因はパンク)、やはり連絡する手段はあったほうが良さそうだということで、トランシーバーの導入を検討しました。
いろいろ調べ、ウェッジトーキーと専用イヤホンを購入した結果、かなり使えましたので紹介したいと思います。
自転車にトランシーバーは必要なのか?
まず、そもそも論ですが、必要な人とそうじゃない人がいると思います。ソロライドでは間違いなく不要です。
ただし、グループライドで人数が5~6人以上になってくると相互の連絡が取りづらくなってきます。
冒頭に記載したように平坦を巡航中、最後尾のメンバーが音もなくパンクしたりすると、気がついたら行方不明なんていうことが割と起きます。山道でヘバッた場合も同じです。
それに後方からの自動車の接近や、次の休憩場所や交差点での進行方向の指示、落下物の連絡等、相互に連絡できることでより安全にライドを楽しむことができます。
荷物は増えますが、それ以上のメリットが大きいと判断し、我々はトランシーバーを導入することとしました。
イヤホンの使用は問題ないのか?
こちらは解釈次第なところもあり、zelloの記事でも記載していますが、ここでも少し触れておきます。
結論としては「問題ない」です。
そもそも道路交通法にはイヤホンの使用云々は明記されていません。
また、各自治体の条例もありますが、基本的には周囲の音が聞こえ、安全に運転さえできれば問題ないという解釈にできることがほとんどです(各自、自治体の条例を確認し、自己責任でお願いします)。
自転車用トランシーバーに求められる機能
自転車用にトランシーバーを導入することを決めましたが、種類が豊富で迷ってしまう・・・先ずは求められる機能を整理してみることにしました。
小型・軽量であること
トランシーバーアプリと比較した場合、トランシーバー本体が増えるわけですので、小型・軽量であることに越したことはありません。
スマホの重量が150g前後であることを考えると、100g程度だと許せる範囲かと思います。
必要十分な通信距離があること
トランシーバーアプリはスマホの電波が届くところであれば、何キロ、何十キロ離れても通話が可能です。
一方無免許で使用可能な特定省電力トランシーバーの通信距離は条件にもよりますが、数100~2000m程度とのことです。
グループライドで1kmも離れることは稀ですし、離れ始めた際に連絡が取れれば良いわけですので、大抵のトランシーバーなら問題なさそうです。
十分な使用時間があること
我々のライドのメインどころは4時間程度ですが、連休の際は13時間程度のロングライドに出かけることもあります。
ですので、13時間は使用時間がほしいところです。電池交換も有りですが、荷物が増えるのは避けたいので起動時間は重要な項目です。
PTTスイッチ付きのイヤホンが使えること
繋ぎっぱなしのインカムもありますが、ライド中の独り言や、高強度時の吐息まで通信してしまいます。
そうなると必要なときだけ会話が可能なPTTスイッチが欲しくなります。VOXという声に反応して通信を開始するイヤホンもありますが、コスト面からPTTスイッチをメインに探すこととします。
技適取得済であること
割と見落としがちな点ではありますが、技適取得済でないと違法行為となってしまいます。
何キロも離れても通信が可能なトランシーバーがamazonで販売されていますが、技適未取得で国内で無免許での使用はアウトです(売るなよという話ですが)。
バレるバレないの問題では無く、いい年した大人が違法と知りつつ使うのはどうかと思いますので、技適取得品を探すことにします。
信用に足るメーカー品であること
完全に主観な部分はありますが、信頼のおけるメーカー品であることに越したことはありません。
判断基準はメーカーの背景や取引先、口コミという曖昧なものですが、今の時代口コミを無視することのほうが難しいです。
ウェッジトーキーの特徴
いろいろ調べた結果、ウェッジトーキーに行き着きました。この製品の特徴を記載します。
スペック
本製品のスペックです。また、同時に候補となっていた、BLUE CENTURYのトランシーバーとも比較したいと思います。
品名 | ウェッジトーキー | BLUE CENTURY シャンティ |
外観 | ||
価格 | 5500円(1台) | 2890円(1台あたり) |
サイズ | 46.5×19.9×80.0mm | 31×19×69mm |
重量 | 86g(電池無し) | 48g |
通信距離 | ~800m | ~1000m |
防水性能 | IPX4 | 不明 |
防塵性能 | IP5X | 不明 |
PTTイヤホン適用 | ◯ | ◯ |
電源 | 単3電池1本 | 内蔵バッテリー |
起動時間 | 24時間 | 18時間 |
技適 | ◯ | ◯ |
他メーカーとの互換性 | ◯ | ◯ |
以上が主なスペックですが、BLUE CENTURYも負けていません。というより、小型・軽量という点では上回っていますし、通信距離も勝っています。
決め手となったのは口コミ。BLUE CENTURYは距離が出ないという口コミがいくつか見られましたが、ウェッジトーキーは見通しの良いところでは腰につけた状態でも1.5kmは通信可能であったとのこと。
また、BLUE CENTURYは国内メーカー等の記載がありますが、どこで造っているのか不明確であったのに対し、ウェッジトーキーを販売しているウェッジは無線機メーカーのアイコムと提携しているなどもポイントでした。
やっぱり餅は餅屋です。とはいえBLUE CENTURYのサイズ感と価格は十分魅力的なので気になる方はチェックしてみると良いと思います。
外観
実際に購入しました。先ずは外観から確認してみます。
テンションの上がる外箱です。
付属品は電池くらいしか有りませんので、イヤホンを使う方は別途購入する必要があります。私は、オープンエアー型のイヤホンを併せて購入しました(セット便利です)。
製品の外観としては思ったより小さい印象です。見た目がちゃっちいという口コミも有りましたが、アルバイトのときに使っていたKENWOODのインカムと大差ありません。
ベルトやポケットに引っ掛けることができるクリップが付いています。
また、このクリップですが、取り外すことができるので、ロードバイクの場合背中のポケットに入れてしまう場合は外したほうがいいかもしれません。
BLUE CENTURYはかなりちゃっちい感じでしたが、本製品はそこそこちゃんとしたトランシーバーといっていいと思います。
専用イヤホン
専用イヤホンですが、耳あてにはスポンジが付属しており、フィット感はまぁまぁといったところ。普通に使えるレベルです。
PTTスイッチは小さすぎるということはなく、グローブをしててもギリギリ押せそうな感じ。ただ、冬用グローブだとちょっと難しいです。(押せないことは無いですが操作性は落ちます)
あまりに押しにくい場合は別のイヤホンも使ってみたいと思います。
実際にライドで使ってみた
実際に50km程度のライドでつかってみました。郊外の丘陵地がメインのコースです。
本体は背中のポケットにクリップで引っかけました(本体はポケットの中に来るように配置)。
イヤホンの取り回しはこんな感じ
無駄に長くて邪魔になるということはありません。
当日はパンク等のトラブルはありませんでしたが、進行方向や信号(へバり)によるグループの分断等で活躍してくれました。
懸念事項だった風切り音も時速25km程度であれば気にならないと思います。流石に40~50km/hだと何言っているのかわからなくなると思いますが・・・
風切り音よりかはちゃんとボタンを押してから話すことのほうが重要な感じでした。ボタンを押しながら話し始めると最初のほうが聞き取れないことが多かったです。
通信距離に関してはスペックの通り、ある程度離れてしまうと通信できなくなってしまいます。木曽川サイクリングロードのような見通しの良いところでは1kmくらい大丈夫でしょうが、丘陵地帯では目視確認できるレベルでないと厳しいかもしれません。
ただ、そうなる前に連絡ができるので、連休のロングライドでも活躍してくれそうです。
まとめ
トランシーバーアプリを卒業して小型のトランシーバーを導入してみましたが、かなり使えそうです。遅延が全く無いのがいいです。
荷物が少し増えますが、その分メリットも大きいですし、このような通信機器はスマホとはちがって男ゴコロをくすぐる何かがありますので、検討中の方にはオススメです。
購入はイヤホンとのセットがオススメ(割とすぐ届きます)
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