どうも酢です。
チューブレス化による軽量化を検討しました。
目的は軽量化と乗り心地の向上ですが、実際どうだったのか。
チューブレス化の障壁
チューブレス化に際して、越えなければいけない壁がいくつかありました。この辺りは使用するホイールやタイヤの組み合わせで変わってくるはずですので、あくまで参考です。
ホイール・タイヤ
私が使用しているホイールはSCOPEのR4C(初代)とGP5000の25Cです。変更前後のシステムを下記表に記載します。
仕様 | 変更後 | 変更前 |
ホイール前後 SCOPE R4C | 1518g | 1518g |
タイヤ前後 Formula Pro S-light 25C | 440g | |
タイヤ前後 GP5000 25C | 430g | |
チューブ前後 ハッチンソン軽量 | 150g | |
シーラント+バルブ | 70g | |
合計 | 2028g | 2098g |
前後で35g、合計70gの軽量化が期待できます。
70gしか、なのか70gもなのかといったところですが、体感できる差があることを期待します。
タイヤ交換・ビード上げ
チューブレスタイヤはまず、ホイールにはめるのが困難ということをよく耳にしましたが、上記の組み合わせではそんなことはありませんでした。普通に手ではめることができタイヤレバーの出番はありませんでした。
チューブレスタイヤはバルブ周りからエア漏れする場合が多いとのことだったので、液体ガスケットも使ってバルブを取り付けています。
リムテープも特に劣化している感じはなかったので純正をそのまま使いました。そしてタイヤがはまったら空気を入れててビード上げます。
中々上がらないビード
私はここでつまづきました。よく言われているようなビードが上がらない時の手法をいくつか試しましたが
- 石鹸水
- バルブコアを抜く
- シーラントを入れてから空気を入れる
以上はリアタイヤに関しては全く効果がありませんでした。フロントタイヤはシーラントを入れてから空気を入れることでビードが上がりましたが、リアは何をしてもダメ・・・
結局自転車屋に持ち込みコンプレッサーで空気を入れてもらったら楽々ビードが上がりました。タイヤのビード面が蛇行していたりするとそこから空気が漏れてしまうのでフロアポンプではどうにもならなかったのだと思われます。
ただ、このケースでは出ていくエア量より入っていくエア量を多くすれば良いわけなのでCO2ボンベ等を使っても良かったかもしれません。というより出先でビードが落ちることがあるとチューブを入れるしか選択肢がなくなるので、私の場合CO2ボンベの携帯は必須になりそうです。
ただ、恐ろしいことにコンプレッサーでもどうにもならないケースがあるとのことです。その場合はリムテープを2枚重ねにしてビードとリムの密着力を上げる手法があるようですが、めんどくさすぎます。
チューブレス化の効果検証
さて、かなり手こずりましたがチューブレス化後、100km程度走りましたのでインプレを記載します。
乗り心地
これは空気圧によるところが大きいので、何とも言えませんが同じ空気圧ならほぼ変わりませんでした。
クリンチャーの時はフロント7.2Bar、リア7.4Barくらいでしたが今回も同様。空気圧を低くしても大丈夫ということなのでロングライドの時は6.8Barくらいまで落とそうかなといった感じ。
勝手に同じ空気圧でも劇的に乗り心地が改善するものと思っていましたが、そんなことはありませんでした(私が感じ取れていないだけかもしれませんが)。
転がり抵抗
最初は「ありゃ?惰性で全然進まんやんけ」という印象を持ちました。GP5000は転がり抵抗がかなり低いのでそのせいもあるかもしれません。
ある程度走ったらそんな感じは無くなりましたし(慣れた?)パワーとスピードを見てもやたら遅いということはありませんでした(ただ、速くもない)。
ヒルクライムでのタイム
またヒルクライムでのタイムですが、データが少なく何とも言えません。ただ、遅くはなっていない感じはします(笑)
データが少なくて何とも言い難いのですが、あるセグメントの直近4回のタイムとパワーを比較するとある程度の相関のあるデータが得られます。
リンク
これに交換前のデータを入れると、直線から外れ、遅くなっている傾向を示しています。230W付近で40秒程度の差があるデータになっています。
ただ如何せんデーターが少なすぎるのと、70gでそんなに変わるわけがない?ので、異常値や脚の使い方の影響の方がデカそうです。
実際こぎ出しの軽さは思っていたほど感じず、変化なしです(私が鈍感なだけかもしれませんが)。
最後に
私の場合、チューブレス化の効果は思ったほど感じることができませんでした。
- 手間は倍増
- 乗り心地は向上せず
- こぎ出しも変わらず
- 転がり抵抗は若干悪化?
- タイムも大差ない?(良くはなっているが・・・)
という、悲惨な結果になっています。私の使い方に問題があるかもしれませんが、「チューブレスを使ったらクリンチャーに戻れない!」という感じではなかったです。
他のメリットにはパンクのしにくさや、多少のパンクはシーラントが塞ぐということがあるかもしれませんが、GP5000でパンクが頻発したということはないので大きなメリットには感じません。
タイヤが悪いという説もあるにあるので、今後評判の良いビットリアのCORSA SPEED 2.0 TLRを使ってみて、それでもあまりメリットを感じないようならクリンチャーに戻すと思います。
最速タイヤの一つとのことだが・・・
軽量チューブのクリンチャーシステムが吉
以上を総括すると、なんだかんだでGP5000を軽量チューブで使用するのが万人受けする軽量化手法かと思われます。
タイヤ交換に関してはどこからどう考えてもクリンチャーの方が楽です。ビードが中々上がらず、タイヤの組み付けを一度やり直しましたが、シーラントまみれになってかなりキツかったです。水である程度綺麗にできたので良かったですが、そうでなかったらチューブレス化を諦めるレベルでした。
出先でパンクし、チューブを入れることになった場合、シーラントまみれになることは避けられないでしょう。ただ、パンクのしにくさはクリンチャーの比ではない「はず」なので、そこに期待することにします。
ただ、人にオススメする場合は普通に軽量チューブを奨めると思います。既存のタイヤを使いまわせるので投資を小さくできますし。SOYOのラテックスチューブを一度使ってみたいですし。
コメント
中華カーボン3.8ハイト(東レ800、CX-RAY)のチューブラーだと1.2㎏を切ります。前後6万円。
シーラント材をチューブラーに入れればめったにパンクしないはず。交換タイヤを一本持っていけばさらに無敵。
どーでしょう。
おれのはデュラのC24で、これ以上軽い(必要強度が出て安い中で)のはそれくらいかなあ。
コメント返信が遅れて申し訳ございません。チューブラーですか!チューブラーは敷居が高くて手が出せないでいます。。。使われている方は手間はあまり無いといいますが。最近は競技志向ではなくなったので、太めのタイヤで乗り心地がいい方がいいなぁとも思うようになりました。