先日、SCOPE R4Cを購入しました。
このホイールを購入するにあたって、いろいろ考えた条件は
- 10万円程度まで(中古含む)
- ミドルグレード以上
- チューブレス(レディ)対応
- セミディープでそこそこ軽量
以上の4点でした。結局中古でSCOPE R4Cを購入するに至りましたが、他にも候補はいくつか有りましたので、この記事にまとめます。
条件設定について
先ず、参考にして頂けるかわかりませんが、条件設定の理由を記載します。
10万円以下
これはただの私の予算です。さすがに10万円を超えてくるのはちょっと・・・他にも欲しいものはあるし。予算的にこれくらいが限界でした。
お金がある方はより選べる幅が広がって来ると思います。
ミドルグレード以上
何をもってミドルグレード以上とするのか?ですが、新品定価で20万円程度、セールや中古で10万円前後になってくるのがそれにあたると思います。(20万ってクソ高いですけど・・・)
また、アルミリムで考えるとレーシングゼロとかそのあたりです。これより下のグレードだと、結局さらに上のグレードが欲しくなってしまうことが多いと思いますので、お金が勿体ないです(私の場合このパターンが多い)。
ですので、初めからある程度のレベルのものを購入するのがオススメです。
チューブレス対応
一般的なホビーライダー向けではクリンチャーがまだまだ全盛かと思いますが、ド定番クリンチャータイヤのコンチネンタルGP5000にもチューブレスレディ用のラインナップが追加されたりとチューブレスの夜明け感があります。
GP5000 TLこのタイミングでホイールを購入するのであれば、どうせならチューブレス対応の方が使えるタイヤの選択肢が広がります。
ただチューブレスといってもチューブレスとチューブレスレディという2種があり、タイヤ・ホイールそれぞれに分類分けがあります。
そのためタイヤの2種×ホイールの2種の4パターンの運用が存在しますが、株式会社フカヤBLOGの説明が解りやすかったです。
要はタイヤ側がチューブレスレディであればシーラントが必要ということです。ただ、ホイール側がチューブレスレディ(リムテープを張るタイプ)の場合は、タイヤがチューブレスでもシーラントが必要になるケースがあるようです。
リムテープのみでは気密性を確保できないためでしょう。このあたりはリムテープの貼り方やバルブの取り付け方にもよるところが大きいと思い、私はチューブレスレディでも可として探すことにしました。
セミディープリム以上で軽量(1500g程度)
欲張りな内容ではありますが、私自身がよく走るコースは100km程度の平坦か、獲得標高1000m、60km程度の山道です。
そうなると、あまりにリムハイトが高く重たいホイールは山道でしんどくなってしまいます。とはいえ、平坦ではある程度リムハイトはほしい。
私のようなレベルの素人がオールラウンドに性能を求めようとすると、リムハイト40~50mmで、ホイール重量は1500g台くらいがちょうど良いと思い、条件設定をしました。
条件に合致するホイール一覧
さて上記の条件に合致するホイールを探し、候補に上がったホイールを下記表に記載しました。それぞれを比較します。
商品名 | R4C/R4D | COSMIC PRO CARBON SL UST | ASSAULT SLG | AR X 41 | Black Edition50 | AERO 50 | KONAX PRO Zenith |
メーカー | SCOPE | MAVIC | RAYNOLDS | RAYNOLDS | Prime | ICAN | TOKEN |
外観 | |||||||
リムハイト(リム/ディスク) | 45/45 | 40/45 | 41mm/無し | 41/41 | 50/50 | 50/50 | 52/52 |
前後重量(リム/ディスク) | 1520/1557 | 1490/1515 | 1515/無し | 1480/1565 | 1438/1506 | 1357/1430 | 1452/1575 |
TLR対応 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
新品定価 | 198000円 | 320000円 | 168000円 | 248000円 | 104000円 | 96060円 | 209000円 |
中古相場 | 90000円~ | 80000円~ | 60000円~ | ? | 60000円~ | 40000円~ | 80000円~ |
特記事項 | 独自設計のハブ | 老舗ホイールメーカー | シマノOEM | ASSAULT現行品 | wiggle プライベートブランド | 中華ホイールの大御所 | 高コスパ台湾メーカー |
こうやって見ると、ICANの軽さが際立ちますね。リムブレーキモデルであれば1300g台。しかもリムハイトは50mm。カタログスペックから大きく外れることはなさそうなので、軽さ重視の人にはメリットがあるかもしれません。
一方私の購入したSCOPE R4Cは1520gと、ここで記載したホイールの中では最も重いです。ただ、ハブの回転性能が高めとの記載から私は選定しています(体感は出来ていませんが、タイムは短縮効果はありそう)
所有しているわけではないのでインプレは記載できませんが個々のホイールについて気になっていたところや参考にした記事を記載していきます(結果的に選定の理由になったので、考え方の参考にして頂ければと思います)
SCOPE R4C
結果的に購入したホイールです。
オランダの新興メーカーSCOPEが製造しているホイールで、ハブに使われているベアリングは世界的大手のSKF社との共同開発品とくれば、気にならない人はいないでしょう。
購入の決め手となったのは中古で出物があったことと、以下2つの記事
上記の記事はインプレ記事ですが「重量の割に登りが速い」「ハブの回転性能の高さを感じる」の記載に惹かれました。
下段の記事はIRCタイヤの記事ですが、そこで使用されていたホイールが一つ上のリムハイトモデルであるR5。Jプロツアーを走るチームのさいたまディレーブで採用しているということ。また、この記事では手でも簡単に嵌めれたという記載もありました。
なんともミーハーな理由ですが購入の理由としてはまぁよくあるかと(笑)
個人的な印象は上記の記事にも記載していますが、良くも悪くも「硬い」です。硬いので力が無駄なく伝わる感じはします。(クリンチャーでの運用)
ハブの回転性能も相まってか、同重量の中華カーボンと比較すると登りは楽です。レーゼロナイトC15よりちょっと劣るかな?といったレベル。他のホイールを試していないのでなんとも言えませんが、重量があるからといって登りがNGというわけではないはずです。
それでいて平坦巡航は中華カーボンと同等以上なので、オールラウンド性はかなり高いと思います。
以下は現行のディスクブレーキモデル。ワイズロードも意外と安いです。
COSMIC PRO CARBON SL UST
直前まで候補の最右翼だったホイールです。
現行は名前が変わってCOSMIC SLR 40 USTです。しかも1390gと激軽。価格も価格ですのでミドルグレードともいい難い感じです。
COSMIC PRO CARBON SL USTとしては一個前のモデルからシンプルなデザインになってしまいましたが、私が候補としていたのは下記のデザイン。
個人的にめちゃくちゃかっこよかったのでしばらく探していました。
参考にしていたのは下記の記事
自転車ブログの大御所「IT技術者ロードバイク日記」の記事です。いろいろと良い所が記載されていて購買意欲をそそられました。
スペック的にSCOPE R4Cとあまり差は無く、リムハイトが40mmと控えめなのが気になり(5mmしか変わりませんが)、何より良い出物がなかなか無かったので、見送ることにしました。
ASSAULT SLG,AR X 41
RAYNOLDSはシマノのカーボンホイールのOEM先(らしい)。
AR X 41に関しては新品では買えないし、中古の出物はなかなか無いしで、前モデルのASSAULTが候補に。参考にしたのは下記の記事。
ベタぼめです。やっていることも超ロングライドみたいなので、参考になりました。ただ、本ホイールはIRCのチューブレスタイヤを使用した場合バーストの可能性がある(あった)みたいなので、同タイヤを使ってみたい私としては少し抵抗に。
また、先述の通り40mmの控えめなリムハイトが気になり、見送ることにしました。何故か中古相場は低くなりがちなので、良い出物があればチャンスです。
Black Edition50,AERO 50
中華カーボンホイールをしばらく使っていた身としては、大御所とはいえいまさらICANは無いだろうということで見送り。
ただ、AERO 50はとんでもなく軽いので、初めてのカーボンディープリムホイールとしては良い選択肢かと思います。amazonでも購入できるのがポイント高いです。信じられないことにリムハイトもかなり細かく選べます。細かすぎて悩むレベル。
似たような理由でPrime Black Editionも見送りました。「どうせ購入するならホイールメーカーのホイールが良い」と。ただ、ICANと比較しコスト高ではあるものの、レースへの投入もあったようですので剛性は高そうです。
KONAX PRO Zenith
台湾のコスパの殿堂メーカーTOKENのカーボンホイールです。
こちらも自転車ブログの大御所、えふえふぶろぐにインプレがありまして、参考にさせていただきました。
ただ、リムハイトはワンランク低いモデルになります。
あまり悪いことは書かれていませんが、身近に所有している人がいたり、新品はギリギリ買えず、中古は出物が無いというこれまで記載してきたものと同様な理由で、見送ることになりました。
デザインも落ち着きの中に派手さがあったり、良いことばかりです。probikekitだとタイミングが合えばかなり安くなっている場合があるのでオススメです。(リムブレーキ仕様しかなかったり、その逆もあったり・・・時の運が重要です)
平坦はあまり・・・という方には38mmの方がいいかもです。
TOKEN VENTOUS ZENITHまとめ
結局、中古メインでの購入検討だったので、「いい出物があった」SCOPE R4Cを購入することになりました。
購入の数日前にはCOSMIC PRO CARBON SL USTを入札するところまで行きましたが、予算的に見送ることに・・・
ただ、どこまでいっても中古は中古。不具合があった場合の対応は面倒ですし、出品者が返品に応じてくれない可能性があります。そうなると10数万円の出費はかなりリスキーです。
となれば、人に勧める場合はTOKENのホイールをprobikekitで購入することになりそうです。(SCOPE R4Cに不満は無いですが、わたしもそうすればよかったかもと若干後悔・・・前後でリムハイトが異なる組み合わせも販売しており、それだと1300g台です)
ホイール選びの参考にして頂ければと思います。
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