基本的にGPSサイコンとスマートウォッチ(腕時計型の心拍計)が2つともあると便利なのは当たり前ですが、初心者にいきなり両方揃えろと言うのは酷と言うもの・・・
・ロードバイクを購入したばかりでGPSサイコンや心拍計までお金が回らない・・・
・何かコスパの良い商品や方法はないか?
そのように考えている初心者に同僚10人以上をロードバイク仲間にした私がお答えします。
安いサイコンは最悪不要です。ただ、腕時計の各種数値は正直見にくいのでスピードや距離を確認するために安いサイコンを導入するということです。
初心者限定ではありますが、この方式のメリットを記載します。
メリット
トレーニングの強度が可視化できる
基本的に心拍計が付いていますので、ライド中の心拍数を測定できます。
ですので心拍トレーニングが可能です(先述の通り見難さは否めませんが)。
なんの気なしに乗るよりかは強度を把握して乗った方が、効率的なトレーニングができます。
強度の把握という意味ではパワーメーターのほうがふさわしいですが、それこそ初心者には「そんな高価なものがなんで必要なの?」状態かと思います。
Garminのサイコン的に使用できるスマートウォッチであれば2万円台から購入できますので、敷居は低いかと思います。
サイコンより多用途(ライフログ、ランニング、非接触決済、他)
サイコンは自転車に乗るときしか使いませんが、スマートウォッチは日常的に使え用途が多彩です。
日常的に使えるものにはお金をかけても良いかと思います(サイコンは基本土日の使用がメインになるでしょうし)。
モデルによって出来ることに差がありますがざっくり下記が出来ます。
- ライフログ(睡眠、歩数計、消費カロリー、他)
- その他スポーツでの使用(ランニング、他)
- Garmin pay(非接触決済)
機種によって出来ることはもっとありますが、メインどころはこんな感じ。
ライフログでは睡眠の状態を把握できたり、一日の歩数をカウントしたりできます。
(質の高い睡眠って意外と難しかったりします)
他のスポーツでの使用に関してはエントリーモデルだとランニングくらいにしか使えませんが、上位機種になると水泳のような水中でのスポーツでも使用可能となります。
Garmin payはApple payのような非接触決済です。
(自分には縁がないですが)
Suicaにも対応しているので使用頻度が多い方にはメリットが多いかと。
ものすごいざっくりとした説明ですが、とにかくサイコンよりかは使う(使える)場面が多く生活の質が上がる可能性があると言うことです。詳しくはgarminのホームページを見てもらった方が良いですね。
普通に考えて、週に1~2回しか使用しないものに何万円もかけるより、毎日使う物にお金を掛けたほうが費用対効果は高いはずです。
STRAVAとの連携
ガーミンコネクト経由でSTRAVAと連携できるので、アクティビティの際いちいちSTRAVAアプリを起動しなくてもよくなります。
ロードバイクを始めるならサブスクを登録しなくてもSTRAVAを始めた方が色々楽しいかと思います。
よく行くコース(セグメント)のタイムが縮まって行くのを確認できるのはモチベーションを保つ上で有効ですので。
スマホのGPSでも使用できますが、電池を消耗しますし、タッチパネルの誤作動でログが取れなかったと言う同僚を多数見てきました。(ほんと多いです)
そういった煩わしさから解放されます。
実はケイデンスセンサーやパワーメーターも認識できる
ご存知の方も多いと思うのですが、自分の周りの人は知らない人も多かったのでとりあえず紹介。
ANT+の形式のスピードセンサーやケイデンスセンサーと接続することができます。また、上位機種ならパワーメーターにも対応しています。ローラー台の結果をSTRAVAにUPしやすいです。
更に上位機種だとルート案内までついていたりするので見にくさを許容できればサイコン必要?と言う状態です。
オススメ商品
Garminのスマートウォッチをサイコンとして使う場合のオススメ商品を紹介します。
ForeAthlete 55
Garminのランニングウォッチのエントリーモデルです。
基本的なサイコンとしての機能はスピードセンサーとケイデンスセンサーの読み込みのみ。その分安価です。
心拍数計測は可能ですし、機能は必要十分。私は前前モデルの35jを使用していますが、機能的に不満はありません。
Venu Sq
Garmin Pay、Suica対応の最安モデルです。現行機はVenu Sq2です。物価高で値段が大幅に上がっています。8000円ほどです。
なんとなくApple Watchに似てますし、先述のForeAthleteと違い日常生活を意識したモデルとなっています。
とはいえスポーツ関連の機能はForeAthlete55と同等レベル。
また、Suica対応です。デザインと若干のコストアップを許せれば、こちらの方がメリットがある方も多いと思います。
気になるのはVenu SqとVenu Sq2の違いだと思います。自転車用途でいえば違いはほとんどないと言って良いでしょう。バッテリーの持ちが2倍近く伸びたことと、複数機能が追加されたことに5000円支払うことができればSq2でいいと思います。(普通にSq2のが魅力的ですが高い・・・)
ミュージック保存機能付きは更にコストUP!4万円以上します(2022/11時点)。
vivoactive4s
この価格帯になってくると、他のスポーツやgarmin payにも対応してきます。水泳にも対応していますが、自動マルチスポーツ機能はないのでトライアスロンには不向き。
ForeAthlete 745
多機能アンド多機能
オフラインで地図が使えないこと以外は最上位機種とほぼ変わらないと言っていいのではないでしょうか?(電池の持ちの違いはあれど)
今の35jが壊れたらコイツを買おうかと思っていましたが、255も出てきて迷いますね。
パワーメーターにも対応しているので中級者以上も安心。
ただ、パワーメーターまで導入し始めると、サイコンも欲しくなってきているはず・・・
Forerunner255,255s
公式には記載はないですが、上記のForeAthlete745の後継機的な位置付けです。
円安を背景にしてか価格もアップ。もたもたしていたら745の買い時を逸してしまったので2022年の年末あたりにこいつを買おうかと検討中です。
ライフログ機能が進化している以外は745とあまり変わりません。黒を選ぼうと思うと割高なMusicモデルしかないのが難点。非対応はグレーがかっています。
sが付くモデルとそうでないモデルの差はサイズとバッテリー。sが付くモデルはサイズが小さい分バッテリー容量が少なめのようです。
255music対応モデル
255music非対応モデル
255s music対応モデル
255s music非対応モデル
4機種比較
予算に応じて選べば良いとはおもいますが、3機種をざっくり比較するとこのような感じとなります。
ForeAthlete55 | Venu SQ | vivoactive4S | Forerunner255 (255s) | ForeAthlete745 | |
価格(税別定価) | 24800 | 28800 | 39800 | 46000~ | 44800 |
バッテリー(GPSモードのみ) | 20時間 | 20時間 | 16時間 | 25時間 | 16時間 |
防水 | 5ATM | 5ATM | 5ATM | 5ATM | 5ATM |
心拍計 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スピードセンサー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ケイデンスセンサー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
パワーメーター | 〇 | 〇 | |||
Garmin Pay Suica | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
コース案内 | 〇 | 〇 | |||
ランニング | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ゴルフ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
水泳 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
音楽再生 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
睡眠ログ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
vivoactive4sと745に関してはここに書ききれないくらいの機能がありますので、コストの差は致し方ないかと。
ForeAthlete55も機能的には必要十分なのでサイコン代替とスマートウォッチデビューにはうってつけかと思います。35→45→55の進化の過程でバッテリー寿命が大幅に伸びています。
最後に
この手法であれば、スマートウォッチへの投資は必要なものの、ロードバイク以外の用途も充実しているので、生活の質も上げることができます。
中古価格も落ちにくいので気に入らなければメルカリやヤフオクで売却してしまえば良いですし、まずは1番安いForeAthlete55から始めて、気に入ったらミドルグレードやハイグレード品にステップアップしても良いと思います。
SuicaがいるならVenu Sq、いらないならForeAthlete55、最初からある程度の機能が良い方はForerunner255と言った感じで選べばいいと思います。
そもそも腕時計はあまりしたく無く、サイコンをメインとしたいという方は以下を参考にしていただければと思います。
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