どうも酢です。
同僚からレーゼロナイトを格安で譲ってもらってから、レーゼロナイトユーザーですが、このホイールには唯一の欠点
「専用ブレーキシューが異常に高い」
というのがあります。
黒色リムの理由となっているプラズマ電解酸化被膜(PEO)を保護するための専用グレードなんでしょうが、ソッコーで減るくせに4000円とは・・・
いろいろと代用品を探したところ、SWISS STOP FLASH PRO BXPに行きつき
実際に使ってみたのでインプレを記載します。
3000円ちょいと割安は割安ですが・・・
プラズマ電解酸化被膜(PEO)ってなんなの?
技術としては、アルミニウムに電解液中で放電して酸化被膜を得る技術になります。
アルマイトと似ていますが、アルマイトよりも硬質な膜を得ることが可能です。(アルマイトがHv500程度であるのに対し、Hv1000以上)
また、膜は多孔質で摩擦力が高い(調整可能)のでブレーキの利きが向上します。
この手の表面処理の大手にKERONITE社というのがあり、おそらくコレを使っているのでしょう。
https://www.keronite.com/surface-technology/
PEO用のブレーキシューに求められる特性
もともと硬質のPEO膜ですが、砂噛み等で摩耗していくことは避けられないでしょう。
砂の主成分の一つである石英はHv1100程度なので、接触した場合は確実に摩耗します。
そうなると、シュー側の摩耗を促して砂を噛みにくくすることが有効なはずです。
そのような背景から、求められる特性としては「摩擦力が高く、摩耗が速い」となりそうです。
この「摩耗が速い」が「速すぎる」ので問題なんですが・・・
実際レーゼロナイト専用品は柔らか目のゴムを用いており、摩耗が速いようです。
SWISS STOP FLASH PRO BXPはどうか?インプレ
必ずしも硬さ=耐摩耗性や硬さ=摩擦力では無いですが、触ってみた感じレーゼロ専用品と比較し、若干柔らかめです。
柔らかめなので、耐摩耗性は劣りそうな感じです。ただ、先述の通り硬さ=耐摩耗性ではないので、使ってみないとなんともいえないですね。
実際にゴム硬度を比較してみました。
ゴム硬度(JISA) | |
シマノ純正 | 93 |
レーゼロ専用 | 91 |
SWISS STOP FLASH PRO BXP | 88 |
感触の通り、シマノ>レーゼロナイト専用>swissの順の硬度となりました。
(硬度は手押しゴム硬度計を使用)
実際に山道含め60㎞獲得標高1000mのルートを走ってみました。
結果、ブレーキの効きは「ほぼ変わらない」です。
Amazonのレビューをみるとシューが青いため、リムが若干青っぽくなるという方がいらっしゃいましたが、40㎞程度ではそのような現象は見られませんでした。
ただ、シューの減りは結構なものでした。
目に見えて減っていっているというのはないですが、すでにシューの溝が削りカスで埋まっています。
この辺りは摩耗を促して砂噛みを防ぐという点で考えれば仕方がないことかと思います。
レーゼロナイト専用品と比べて耐摩耗性はどうかというと、長持ちしそうな感じはします。
ですので、気になっている方は試してみても良いと思いますよ。
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