ロードバイクのハンドルバーの材質の違いについて【A6061とA7075】

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ロードバイクのハンドルって形状やら材質やらめちゃくちゃ種類があって
どれがいいのか困ってしまいますよね。


材質としてはアルミカーボンがありますが、
アルミにもA6061A7075等があって、訳が分からないと思います。

3TのERGONOVA PROはA7075製
同社HPより


アルミニウムのそれぞれの材質について解説したいと思います。

始めに(アルミ合金について)

先ず、アルミ合金はアルミの他にいろいろな元素が添加されており、
添加される元素によって7種に分類されます。

頭文字にアルミを示すA
千の位にそれぞれの合金系を示す数字が記載されます。

A2011は2000系のアルミ合金で、Al-Cu系(アルミ-銅)の合金というわけです。

ロードバイクのアルミハンドルバーとして多く使われるのはA6161とA7075ですので、それぞれについて解説していきます。

A6061

先述のとおり6000系のアルミ合金となり、
Al-Mg-Siの(アルミ、マグネシウム、ケイ素)の合金です。

この合金は熱処理後の強度が高い特徴があります。
A6061としては他の6000系と異なりCu(銅)を微量添加することで、強度をさらに高めてあります。


Fizik(フィジーク) Cyrano(シラノ)R5 アルミ ドロップバー 0327240006 420mm

ハンドルバーとして使われる際はA6061-T6という記載の場合が多いでしょう。
これはA6061をT6の条件で熱処理したという意味で、
T6とは簡単に説明すると最高の強度にしたという意味です。

フィジークの製品には熱処理記号の記載は無いですが、A6061を熱処理無しに使うのは考えにくいですので、T6がなされているでしょう。

A7075

こちらは7000系のアルミ合金となり、
Al-Zn-Mg系の(アルミ、亜鉛、マグネシウム)の合金です。

この合金はアルミ合金中、最も強度が高い特徴があります。
A7075としてはAl-Zn-Mg-Cuとなり、銅の添加により強度が高められています。

こちらもA6061と同様、ハンドルバーとして使われる際は末尾にT6との記載があるでしょう。
(省略されている場合もあります)


Fizik(フィジーク) Cyrano(シラノ)R3 アルミ ドロップバー 0291600001 400mm

こちらの製品も熱処理記号は省略されているようです。

どちらがオススメなのか?

単純に比較するとA7075の方がA6061より1.8倍程度強度が高いです。
そのため、A6061より薄肉にすることができ、軽量となります。
以下に重量を記載します。

材質メーカー品名重量値段(実売)
A6061FizikCyrano R5 ブル300g5000円
A7075FizikCyrano R3 ブル245g9000円
カーボンFizikCyrano R1 ブル205g25000円

やはり7075の方が軽量ですね。

予算が許せば7075製をお勧めします。

A7075がA6061に劣る点としては耐食性ですが、
通常のロードバイクの使い方で耐食性が問題になることは
ほとんどないでしょう。

しかし、カーボンハンドルはめちゃ軽いですね・・・
ただ、お値段もハンパじゃないので、私はA7075にしておきます(笑)

300gから250gにするのは4000円ですみますが、
300gから200gにするのには20000円かかってしまいます。

そう考えるとA7075は重量とコストのバランスに優れると言えそうです。

海外通販ですと、3TのA7075製のハンドルが4000円程度で購入出来るのでオススメです。

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